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執筆者の写真智明 岡村

飛鳥クエストへかける想い

私は頼られることが好きで、頼られるとその人の喜ぶ顔が見たくてパワーが出てきます。でも、誰かに頼ることは得意じゃなかった。申し訳ないと思う事の方が勝ってしまうからで、これはきっと父に似たのかもしれない。

ALSを患い7年の闘病の末に2023年3月に他界した父。

 体の自由が奪われ父はずっと、何もできないことを苦痛だと言っていました。それは自分がしたい事が出来ないからじゃなくて、誰かの為にしてあげることができないから苦痛だったのだと思う。そんなことに気が付いてからは、父にたくさん頼った。仕事の事をよく相談した。今抱えている案件を相談すると、後日父は調べて考えて、ちょっと楽しそうに、そして得意げにアドバイスをくれた。時にはぶつかる事もあったけど、それだけ一生懸命考えてくれていた。また、父はもちろん私以外にも母や兄弟家族の為に様々な事をしてくれた。ありがとう。だから、人に頼られる機会をたくさん作れば、父もパワーが出てイキイキすると思ったことが、明日香村で始めた「外出困難者が地域に、にぎわいをつくる」事業のキッカケです。

父との関わりから様々な理由で外出が難しい方がいることを知り、同じようにその方たちも頼られ活躍できたらきっと、パワーが出ると思う。

飛鳥クエスト

 これは有志が観光コンテンツを作り、外出困難者や地域の方々、皆でにぎわいをつくっていくものです。明日香村で冠位十二階の制度の烏帽子にちなんだカラフルなバンダナを子供たちが被り、飛鳥時代の生活、文化、天文、万葉集などのクイズを解きながら歩き回るコンテンツを楽しんでいただきます。飛鳥の歴史を遊びながら学びその場所に行くと、古墳や遺跡が輝いて見えるようになる楽しさを体験してほしくてクイズを作りました。



飛鳥時代と現代をつなぐ使者「トビィ」

 外出困難者はコンテンツの中心キャラクター「トビィ」に命を吹き込む役割になります。外出困難者が「遠隔」から自分の思うトビィを演じてくれたら、自然と人が集ま

ると考えています。トビィは現地の私と二人三脚で奮闘していきます、お互いの失敗も漫才のように盛り上げていけたら、きっと楽しい働き場になると思し、冒険者も増えるだろう。

 トビィのお仕事は、まずは冒険の受付から始めて、一緒に冒険の仕方を伝えます。徐々に冒険者が答えがわからない時にヒントを教えてあげたり、明日香村の地図を覚えてきたら道案内や美味しい飲食店の情報を案内できるようになっていったら嬉しいです。




最初の目標は、明日香村に冠位十二階バンダナを被った冒険者がたくさん溢れることを目指します。



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